スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

教授になる方法:博士プログラムに入る(3完)

◆個人的回想

 「センセー、センセーの時はどうでしたん?」と関西系ギャル。
 「(遠くをみる目で)いやー、いろいろあったなー・・・・。」
 「そんなエエかげんなこと言わんと・・・・。しっかり教えてください。」
 「運よくカナダ政府奨学金を授かって、修士プログラムに入ったのが、そもそもの始まり。それでアメリカに・・・・。」
 「(イラチ――短気なこと――な様子で)それはさっき、言わはったから分かっています。そもそも、どんな準備、日本ではやらはったんですか?」
 「うん、日本の財団とかがやっている海外留学奨学金をもらえないと学資がどうしようもないと思ったので、いろいろな奨学金に申し込みました――学部生が申し込めるのは数が大変すくなかったけどね。カナダ政府奨学金も、その数少ないものうちの一つ。もちろん、北米の大学院むけの願書パッケージの作成もやりました。TOEFLとGREも受けました。それに日本の大学院(修士プログラム)むけの入試勉強もやったかな・・・・。」
 「ふーん、なるほど・・・・。それで、なんで、博士号はアメリカに行かはったんですか、カナダはイヤになったんですか?寒いから?」
 「わたしの場合、カナダ政府奨学金は修士プログラムのみで博士プログラムに行くのには別の奨学金が必要だった。で、いろいろな博士プログラムに応募した結果、奨学金付きの合格を数校からもらったんですね。結局、付きたい教授や奨学金の規模とか考えて選んだのが、そのアメリカの大学だったわけ。」
 「日本の奨学金はどうでしたん?」
 「一度外国に出てしまった日本人は申し込めない、というのが当時のルール。だから申し込めなかった。」
 「やはり奨学金がないと無理でした?」
 「うん、授業料がベラボウに高いからね。それに博士号を取得するのに数年かかるから、奨学金がないと普通は無理だね。」
 「どれだけもらわはったんですか?そのアメリカの大学から。」
 「授業料全学免除で、生活費を四年間くれたよ。」
 「えらい、太っ腹の大学ですねぇー。今の授業料で考えたら、一年で三五〇万円として・・・・えっ、授業料だけで四年間としても・・・合計一千四〇〇万円!そのうえに生活費ですか。」
 「当時はもっと安かったけどね。いずれにせよ、ありがたーい話。頭が下がる。ホント。」
 「(ここで、目が輝いて)それで、センセー、そのバーゲニング、やらはったんですか?」
 「(さすが関西系と思いながら)実はバーゲニングできるとは全く知らなかった(笑)。入学してから同級生から聞いて『えっ、そんなん、あり?』と思ったわけ。その同級生も『えっ、しなかったの?アホちゃう?』という感じてわたしを見ていた(笑)。他の大学からも合格もらっていたんで出来ないことはなかったんだろうけど、まあ、英語ヘタッピなので交渉もうまくいかなかったんではないかと思うよ、やったとしても。」
 「当時、電子メールは・・・・」
 「ありません。手紙のほかは電話。」
 「それでセンセー、『水も漏れない入学動機書』とか長々と説教しやはったけど、それ、キチンとやらはったからこそ、カナダとかアメリカの大学院に合格しやはったわけでしょ?」
 「実は違います。」
 「えっ、ウソ書かはったんですか?」
 「いやいや、ウソは書きません。入学審査側に立ってみて初めてわかったんです、どんな入学願書が望ましいのか。」
 「そしたら、センセーが入学できた理由はなんですのん?」
 「まさに運。いや運命かな、女神がニコリと微笑んでくれたのかナ・・・・(遠くをみる目になったと思ったらニヤケはじめる)。」
 「気色わるー。センセー、失礼しまーす。」

◆入学競争率は・・・・

 ここで関西系ギャル、じゃなくて読者のあなたもシオラシク、質問するかもしれない。
「入学競争率、どれくらいあるのですか?」と。
 わたしが入学したころは、極端な競争率では――なかったはずである、はっきり知らないが。(でなければ、わたしみたいなのが合格するわけがない。)しかし、その後、大学院の扉をたたく学生の数は大幅に増えた。その結果、入学競争率はムチャクチャに高くなった――特にトップレベルの大学では。
 次の二つのエピソードを例として挙げておこう。
 その一。わたしの知っている学生が、アメリカのとある超有名大学の博士プログラムをほぼ終えようとしているとき、わたしの研究室を訪ねてきたことがあった。三・四年ほど前のことであろうか。そのときの彼いわく、彼のプログラムが先回受け付けた応募者数は約七〇〇人――そのうち合格者は二〇人。
 その二。別の学生が、イギリスのこれまた超有名大学の博士プログラムに入った。これも四年ほど前の話。競争率の話になって、彼がいうには入学成功率、六十七分の一だったそうな――実際に計算したんだって。
 ここらのレベルでは全世界から応募が殺到しているので、このようなこととなっている。まさに国境を越えた全世界規模の競争。実際、入学の際に外国人学生が三割以上超えているのも普通である。半分以上という学部もある。成績表が「オールA」でも入学できない可能性、小さくない。(わたしの学生のなかにも、そのようなものがいた。)もちろん、すべての大学の博士プログラムがこのような状況ではないが・・・・。
 「センセー、そんなん、ムッチャ厳しいんちゃいますかー。それで、センセーが教えてはる大学はどうですノン?」(わっ、関西系ギャルが帰ってきた。)
 えっ、うちの博士プログラムの入学競争率?それは、いわぬが花である。  
スポンサーサイト

テーマ : 海外留学
ジャンル : 学校・教育

プロフィール

プロフェッサーX

Author:プロフェッサーX
性格は理系クンに限りなく近い文系学者。仕事の合間をぬって魚釣りにいそしみ、カナダの大自然をエンジョイしている。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
最新コメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。