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とんちんかんな推薦状依頼

 前のつづきとなりますが、学生からの推薦状の依頼(大学院願書むけ)についてもう少し。

 北米の大学ではゼミ制度がないので、推薦状を依頼する先生の幅はかなり広くなります。となると、一定の戦略をもって誰に頼むか考えないといけません。これは大学院入学申請書を作成する際に、決定的な要因となる一つです。しかし、こういったことを理解するのは、学生側からすれば難しいのでしょう。その結果、「なんで?」という学生から推薦状を依頼されることがあります。

 よくあるのが、私が教鞭をとる一年生科目をその昔履修した学生からの依頼。大教室のクラスなので、まずその学生の顔を覚えていないし、オフィスアワーに来たこともないので全く印象なし。しかし、学生側からすれば「その科目で成績がよかったから」「今度、JETプログラム(日本の中学校などで英語補助教員となる日本政府主催のプログラム)に申し込むのですが、先生のクラスは日本を取り扱ったから」とかという理由で依頼がくるわけ。

 前にも書いたとおり、推薦状というのは細かいことをその学生に関して記さないと意味がありません。そういった学生たちは推薦状というものを理解していないわけです。もっといえば、間違った人選をして推薦状を出した場合、「ああ、この学生、何もわかっていないな」というような印象を審査官側は持つこともありえます――彼(女)ら審査官も推薦状を書く教員なので。競争が激しい大学院入学審査過程において、そういった「ムダ玉の推薦状」を提出すればその分だけ自分の競争力を落とすこととなります。

 こういったことを説明して、「もっと良い先生に依頼しなさい」と勧めますが、今シーズンもこういうことがありました。「も」ということは、他のシーズンにもあるということです。

 将来、推薦状が必要になるかも、と思う学生は、そもそも推薦状の中身はなにか、どういった教員が最適な推薦者なのか、そのためには日ごろどういったことをすれば良いのかといったような点を理解して行動する必要があります。「とりあえず書いてもらう」という選択肢を選べば、それは自殺行為――大学院入学審査はそれだけ厳しいわけ。別の言い方をすれば「文句のつけどころがない」という願書のみが最終審査に残り、そこから「では、誰に奨学金をあげようか」ということになります。「ムダ玉の推薦状」があれば、最終審査に残る可能性がその分減ります。

 ということで、しっかりした判断で推薦状の執筆者を選ぶべし。それもゲームの一部なのです。

 
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Author:プロフェッサーX
性格は理系クンに限りなく近い文系学者。仕事の合間をぬって魚釣りにいそしみ、カナダの大自然をエンジョイしている。

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