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難しい英訳・和訳

 当地でも、平野部では桜は満開を過ぎました(もちろん、八重桜はこれから)。拙宅の庭にある桜もそう。めっきり春らしくなっております。

 4月の第一週で講義も終わり、試験期間に入ります。今学期は「日本社会入門」科目を担当しました。10年ぶり。実は英語では良い教科書がありません。仕方なく、とある教科書(日本の歴史が中心でアメリカ人が著者のものを)を使いましたが、固有名詞の間違いや著者の思い込み(バイアス)、さらにはひと昔の見解を見つけるにつけ、そのたびに学生に指摘しなければなりませんでした。

 外国で日本のことを教える際、日本で普段つかっている概念を英訳するわけですが、ときどき困るときが出てきます。

 例えば皆さん、日本語でいう「人の道」(親が子に対して「人の道から外れるな」というときのアレ)をどう英訳しますか。直訳してもニュアンスはうまく伝わらないでしょ?すこし倫理的な説明をしないといけないので、英語では少々長くなってしまいます。

 「がんばってください」と日本人がいうときも、英語の Do your best の意味とは少し違います。それに、食前の「いただきます」と食後の「ごちそうさまでした」、も実はなかなか訳すのは難しい。そもそも一体誰に対して感謝しているのか、と学生は尋ねてきます。

 あと、日本語でいう「民度」(「民度が低い」というのが一使用例)に対しても、これまたスッキリした英単語がない。

 まあ、こういった具合。

 逆もあります。たとえば英語の integrity にピッタリくる日本語の概念は見つかりにくいのではないでしょうか。高潔、誠実というのが近いですが。大学業界でいう liberal arts もそうですね。日本語でいう教養主義とはチトちがう。仕方ないのでカタカナでリベラル・アーツと私は書いてしまいます。

 皆さんもこういった体験、おありでしょうか。
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Author:プロフェッサーX
性格は理系クンに限りなく近い文系学者。仕事の合間をぬって魚釣りにいそしみ、カナダの大自然をエンジョイしている。

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