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Grade scaling におもう

Grade scaling (グレード・スケーリング)とは、点数の分布を適切なものに修正することを言う。

 例えば、クラスで100点満点のテストをしたとしよう。そして平均点が40点、最高得点が48点、最低得点が20点とする。大抵は50点ないと合格できないので、この場合、クラス全体が不合格ということになる。

 それでは困る。全員、不合格とは、やはりいただけないであろう。で、 grade scaling をすることとなる。

 いろいろやり方はある。例えば、全員に同じ点数を加えるというもの。例えば、上の例では全員に30点づつ加えることができる。

 実は、いろいろな方法があって、中には成績上位の者には薄く、成績下位の者には厚く、この追加点を加える方式もある。(そういう数式が幾つかある。)あるいは、テストの点を単純に正規分布上に乗せて、「平均点から一標準偏差の幅に入ればB」とかできる。

 いずれにせよ、点数が「加工」されるわけである。であれば、学生のほうからいえば、最終的な成績は「クラスの中での順位」で決まることとなる。(上の例でわかるように、テストの点そのものは最終成績にはならない。)

 他方、教員のほうからいえば、できるだけ公平で、教育上問題がない方法を模索することとなる。上の例でいえば、50点以下なら普通落第のはずなのに、20点しかテストで取れなかった学生を合格にするのか?であれば、30点ではなく、25点を加えるのか?他方、48点という「落第点」をテストで取った学生を「78点(B+ぐらい)学生」として認めるのか?そもそも何点を加えれば妥当なのか?こういった問題に直面するわけである。(解決するには、平均点を基準点とする方式を使うことが多い。)

 いずれにせよ、grade scaling するには100人ぐらいの学生が一クラスにいないと統計学上、あまり意味がない。(だから大抵は一年生が履修する「大教室でのレクチャー科目」で使われることが多い。)そのうえ、もし実施するのなら、教員は科目が始まる前に(シラバスなどで)あらかじめ学生にその方針(ならびに点数「加工」の方式)を明示しないとならない。

 実は、私が担当する一年生科目でも最近、使いはじめた。いろいろ苦労するのである。
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テーマ : 教師のお仕事
ジャンル : 学校・教育

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性格は理系クンに限りなく近い文系学者。仕事の合間をぬって魚釣りにいそしみ、カナダの大自然をエンジョイしている。

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