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北米の文系大学教員就職事情(7)

 以上述べてきたように、北米の大学で就職する過程にはひとつの構造があって、それをあらかじめ理解しておくことが肝要となる。そういう戦略センスなしで応募すると、成功率が低くなるのだ。

 この発想を延長していくと、長期的な視点にたどりつく。これには(1) PhDプログラムに関する視点、と(2)就職した後の時期に関する視点、の2つがある。

 まず前者であるが、就職をめざすには、(あ)そもそも、就職できるPhDプログラムを選ぶこと(「就職力」が弱いものは避ける)、(い)就職できる専攻分野を選ぶこと(仕事が皆目無いものを選ぶと将来苦労する)、さらには、(う)就職できるPhD論文テーマを選ぶこと(「重箱の隅をつつく」ようなテーマでは仕事がない)を理解する必要がある。もちろん、これらのために自分自身が持っている知的関心をないがしろにすることはない。だが、知的関心だけを追求しては就職できないことが多々あるのというのも、これまた真理なのである。人生はママならないのだ。

 他方、「就職したあと」についてであるが、これはいうまでもなくテニュア獲得までの時期を意味する。就職して約6年後にテニュア審査がある。それに合格しなければ終身雇用権はもらえない。そう、めでたく就職したとしても安泰ではないのだ。ということで、就職した後も、「院生時代なみ」の研究活動に明け暮れる生活を(教育活動とともに)送ることとなる。(テニュアに関しては前のブログ・エントリーをごらんあれ。)

 となるとPhDプログラムに入ったとしても、苦闘はかれこれ10-12年続くのである。イバラの道。外国人なら、この途中のいずれかの地点でアウトになれば「即、帰国」となる。北米でのゲームオーバー。文系の日本人の学生で「北米でPhD、そして北米で就職」と考えている人がいれば、こういった道に入ることになる。


 

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テーマ : 教師のお仕事
ジャンル : 学校・教育

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性格は理系クンに限りなく近い文系学者。仕事の合間をぬって魚釣りにいそしみ、カナダの大自然をエンジョイしている。

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