スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

北米の文系大学教員就職事情(8)

 では日本の大学で博士号(PhD)をとった文系院生が、北米での就職戦線に参加して成功する確率はどのくらいなのか?実はそういったケースは、個人的には知らない。ということで、以下の話は個人的な印象の話、単なる印象の話として読んでいただきたい。

 特殊な日本研究の分野は別にしても、その他の文系分野では日本の博士号の北米での競争力はあまり無いという印象をもっている。というのも、次のような話をミミにしたからである。

(1)北米にて日本を研究しているある修士課程の学生が、日本で博士号をめざすか北米で博士号をめざすか迷った。その指導教官が気をきかして、日本の同僚(日本人で日本の大学で教鞭をとっている人たち)何人かに問い合わせた。すると皆がそろって北米での博士号を薦めたという。北米の博士号は北米はいうまでもなく日本でも通用するが、日本の博士号は北米では通用しないから、というのが理由だとか。

 それと、次の話が示唆するように、科学化した経済学においてさえ、日本は「辺境」と北米ではみなされがちみたいである。そうした「田舎」の博士号は「都」では通用しにくのかもしれない――憶測でしかないが。(昨年10月8日のブログ・エントリーで書いたみたいに、経済学部の世界ランキングにおいて、日本で一番の大学は京都大学であったが、それでも世界第140位。)

(2)日本の横綱・大関級の大学の経済学部。アメリカから教員を採用すべく、アメリカ経済学会に出かけて面接をするが、アメリカ人院生のほうが日本に行くのはなんやら都落ちのような気分になるらしく、説得するのに骨が折れるらしい。

 いずれにせよ、理系の世界とは異なって、文系の世界では日本と北米との間の「就職の壁」はかなり厚そうである。

 
スポンサーサイト

テーマ : 教師のお仕事
ジャンル : 学校・教育

コメント

非公開コメント

プロフィール

プロフェッサーX

Author:プロフェッサーX
性格は理系クンに限りなく近い文系学者。仕事の合間をぬって魚釣りにいそしみ、カナダの大自然をエンジョイしている。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
最新コメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。