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日系スピリチュアル・ジャーニー

 日本政府の招待で、日系カナダ人社会のリーダー格にあたる人たち数名が、毎年一回日本を訪れる。第二次世界大戦中の収容所生活の後、カナダ全国に日系人は散らばったが、その子孫たち、ならびにいわゆる「新移民」(戦後にカナダに移民してきた日本人)の子孫たちが各都市に様々な形で日系人社会を形成してきている。それぞれの地域でのリーダー格、とりわけ若手のリーダー格の日系人が選ばれて日本に招待されているわけである。

 カナダの太平洋側にある当地で、出発前のオリエンテーションが彼(女)むけに開催される。そのなかで、私が日本の政治経済について一時間ほど講義するが、今回が三回目。

 5人ほどの日系人グループ。ほとんどが4世。日本人の血をひいてはいるが、日本に行ったことが無い人がほぼ半分。もちろん、皆、英語が第一言語。

 で、私は思わず口走った。「皆さんの今回の旅行は、スピリチュアル・ジャーニー(spiritual journey)ですね」と。

 これ、日本語に訳しにくい。

 スピリチュアルというのは、辞書でひけば「精神的な」とか出てくるが、この場合、一番ピンとくるのは「自分の存在理由を理解できてくるような」つまり、自分のアイデンティティーが明確になるような、という少しヤヤコシイ訳となる。「絆を確かめる」というのが適訳かもしれない。

 つまり、彼(女)の多くにとって、「先祖が住んでいたはずなんだけども、実際には行ったことがなく、その文化や生活様式も直感的には理解できない国」つまり「外国でないようであって外国」というのが日本なのである。そして、日本のことを体系的に習うことがほぼないので、いわば家族や友人を通じて「つまみ食い」的に情報を彼(女)らは蓄えてきたわけ。反面、カナダ国内では日系人のラベルが常について回ってきた・・・・。

 そういう「日本=ご先祖様の国(ancestral land という英訳が語感上ピンとくる)」と絆を深める機会を、日本政府が提供している、こういうわけである。

 カナダのほか、アメリカ日系人の若手リーダーたちにも、こういう機会が毎年与えられている。また、世界中の日系人がつどう海外日系人大会もある(http://www.jadesas.or.jp/taikai/index.html)。海外日系人の数はおおよそ250万人。おおまかにいって、大阪市の人口に相当。ハワイでは6世の日系人もいる。



 
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Author:プロフェッサーX
性格は理系クンに限りなく近い文系学者。仕事の合間をぬって魚釣りにいそしみ、カナダの大自然をエンジョイしている。

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