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大学の国際化といえば聞こえがいいが・・・・

問題は現場(教員)に大いなる負担がかかる。

 どういうことか。

 政府レベル(政治家・官僚)で「大学は国際化が必要。もっと留学生を受け入れろ!」などと掛け声がかかる。大学当局レベルもそれに呼応する。「国際化=良いこと」となっているから反対は出てこない。ところが、である。実際にその国際化を実施するのは教員である。これがまた大変。ここで不満が出てくる。ゲンバの不満が。

 たとえばニッポンの場合。

 「英語で教える講義」の数が増えてきた。これも国際化の一環とか。ところが、マトモに英語で教えることができる日本人の教員は数少ない。(「英語だけで卒業できるプログラム」も数が増えてきた。)しかし、ニッポンの同僚はボヤいていますーー英語を十分にこなせる日本人教員がいない、無理がある、と。そのうえ、英語圏留学経験がある日本人教員に当然、この手の仕事が集中してくる。これまた大変。シワ寄せである。加えて留学生が増えると、それに関連する業務もなんだかんだ増える。(留学生のほうからも不満があるかもしれない。日本人の先生のエイゴ、わかりづらいと。)

 この話、先が続く。

 くだんの同僚いわく「なんで、わざわざ日本にまで英語の講義を聞きにくる留学生がいるのか?」実際、英語を第二外国語とする留学生(主にアジアから)が「英語だけの講義」に多いので、英語ネイティブ学生を相手するよりも苦労が多いとか。

 次にカナダの場合。

 学部レベルでも留学生が多い。特に日本以外のアジアからの学生たち。

 指定された水準の英語をクリアーしているはずなんだが、やはり、英語力が弱い。そういった人たちの数が多くなると、大学は困る。現場が困る。もっといえば、現地の英語ネイティブ学生も「講義のレベルが落ちる」といって不満を持つ。

 英語力が弱い留学生のなかには、ズルする輩も出てくるーー例えば論文の剽窃やテストの代行。(困ったことにそういったことを請け負う専門業者がいるんですわ、これがまた。この話はいずれまた。)

 こういったこと、すべてゲンバの教員が対応しなければならない。政府筋は「留学生ふやせ!国際協調だ!」と掛け声だけは勇ましい。大学当局もそれになびく(そのうえ、留学生は多額の授業料を払ってくれる)。しかし、負担はゲンバの教員が負うのである。とりわけ、こういった留学生が集中する学部(経営学部など、いわゆる専門職的な学部が多い)は大変。

 関連の話はいくらでも耳にする。

 例えば。とあるカナダの大学で数人のアジア人留学生がつかまった。論文の剽窃で。これは大罪。リピーターは退学となるぐらいの大罪。

 で、彼(女)らは英語では十分な「反論」ができないので当地の弁護士を雇うとか(もちろん、親が払うんでしょうなー、弁護士代)。弁護士ですよ、アナタ。

 大学側も大変である。弁護士相手にやらなければならないのだから。

 まあ、こういったことで我がニッポンでもカナダでも、「大学の国際化」は表向きは結構だが、実際は教員の負担の上に成り立っている。そこんとこ、オカミは少しでも分かってもらいたい。「掛け声だけで負担マル投げ」ではなくて、それなりの手当てをキチンとする必要あり。そうでないと、問題はこれまで以上にややこしくなること必定である。

 
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テーマ : 教師のお仕事
ジャンル : 学校・教育

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性格は理系クンに限りなく近い文系学者。仕事の合間をぬって魚釣りにいそしみ、カナダの大自然をエンジョイしている。

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