スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

勤務評定は

あります。キョージュの勤務評定。楽チンではありません、キョージュ稼業。

 うちの大学では二年ごとにある、この勤務評定。(一年ごとに勤務評定をする大学もあるらしい。あな、おそろしや。)テニュア持っているか否かに関係なく、全ての正規教員は勤務評定の対象となる。どれだけ代表的なものかわからないが、うちの大学の例を挙げて説明してみよう。

 まず、研究業績・教育・行政の三分野の活動が評価されるが、比重は「四割・四割・二割」となっている。評価は相対評価。つまり同じ学部教員同士の間の競争。大きな学部の場合、教員が二つのグループに分けられていて、各々のグループ内での相互比較となる。例えば、第一グループが2011ー2012年の業績を2013年初頭に査定されるならば、第二グループは2012-2013年の業績を2014年初頭に査定される。2015年の初めに再び第一グループの番がめぐってきて、その際には2013-2014年の業績が審査されるというわけである。

 で、同じグループの中で比較された結果、ゼロ点、0.5点、1点、1.5点、あるいは2点の審査結果が教員ひとりひとりに下されることとなる。その点に相当する分、次年度からの棒給があがっていくというわけ。

 さて、ここからが厳しくなる。

 まず、うちの大学の方針では同一グループの平均が1点から1.5点の間になるように審査されなければならない。そして、ゼロ点を二回くらった場合(つまり二回の勤務評定連続でゼロ点であった場合)、大学をクビになる。まあ、キョージュたるもの、そういったことは実際にはほぼありえないが、ルール上はこうなっている。(ちなみに、実際にゼロ点を経験するキョージュは少数ながら毎年でてくるとな。この人たち、「二度目のゼロ点」を避けるために次の二年間、全力を尽くすしかない。)

 他方、2点をもらうことは、よっぽどのことがないとありえず、たいていは0.5点から1.5点の間の「せめぎあい」となるのである。

 誰が審査するかって?

 学部長を中心とする委員会があって、そこが審査する。公平を期するため、フル・プロフェッサー、アソシエイト・プロフェッサー、アシスタント・プロフェッサーの各ランクからそれぞれ何名かこの委員会に参加する。そして、その委員会名簿は全学部レベルの投票で承認されることとなっている。

 研究業績に関しては学術出版の量と質、さらには競争的研究費を獲得したかどうか、学会で発表をしたかどうかなどが検討される。教育関連では、教えた学生・科目の数、学生が科目・教員を審査した記録、その他の講義関連資料が審査の対象となる。行政に関しては、きちんと学内・学外において委員会活動(さらにはメディアへの露出など)や学術論文の査読レフリー活動をしているのかなどといった点が問題となる。

 審査の結果、学部長が正式にディーン(数ある関連学部を束ねる組織をFaculty というが、その長がディーン、Dean)に勤務評定結果を報告する一方、同じ結果が審査された教員にも通知される。もし不服があれば教員はディーンに申し立てをすることとなっている。最終的には、教務担当の副学長が勤務評定結果を最終的に決める。この最終結果がでてくるのが大体6月ごろ。学部レベルでの審査はその年の初めぐらいから始まるので、おおよそ5-6ヶ月のプロセスといえよう。
 
 といった具合。こんな形で随時、教員の品質が管理されているわけである。
 
 他の大学でもあるはず、勤務評定。うちの大学の場合はかなり官僚的というか、ルールが多い方かもしれない。つまり、教員と学部長が直接に給料を交渉するとか、そういうことはないのである。そういう類の交渉がバンバンできる大学も他にはあるのではないかと思われるが、チトわからない。
スポンサーサイト

テーマ : 教師のお仕事
ジャンル : 学校・教育

コメント

非公開コメント

プロフィール

プロフェッサーX

Author:プロフェッサーX
性格は理系クンに限りなく近い文系学者。仕事の合間をぬって魚釣りにいそしみ、カナダの大自然をエンジョイしている。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
最新コメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。