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プロフェッサーとは?(1)

プロフェッサー ( Professor ) その一

 大学教授を英語でいえばプロフェッサー。教授あるいは学者と聞けば、「眼鏡をかけた、体裁のあがらない、ファッションセンスがゼロの『イヒヒヒヒ』と笑う人物」をあなたは思いうかべるかもしれない。いうなればオタク的人物像、英語で言うところの「ギーク( geek )」である。
 わたしがそのような人物かどうか――は、あなたの想像におまかせする。いずれにせよ、オタク的人物像の例が示すとおり、プロフェッサーという職業・肩書きについては、なかなか誤解が多い。ということで、まずはこの言葉からはじめよう。

◆職階としてのプロフェサー

 「アイ・アム・ア・プロフェッサー」と聞けば、読者の皆さんの頭の中には、「私は大学教授です」という日本語文が浮かぶであろう。ここでの「大学教授」は一般的な職業――つまり大学教員――を意味している。ヤヤコシイのは、このプロフェッサーということば、「正教授」という特定の意味にも使われることがあるという点である。(ここでは北米での用語に限ることにする。イギリスでは違った習慣があるので要注意。イギリスでは「リーダー Reader 」といった北米の大学には無いランク名があったりする。また、オーストラリアも長年イギリス式をとっており、北米とは異なる――少しずつ、北米方式になりつつあるが。)
 この正教授、フル・プロフェッサー( Full Professor )という。三段階あるうちの一番上のランク。正教授であることを強調したいときは、「アイ・アム・ア・フル・プロフェッサー」( "I am a Full Professor." )といえばよい。
 その次のランクが准教授(アソシエイト・プロフェッサー Associate Professor )。この二つのランクのセンセーたちがテニュアーという終身雇用権ををもっている。(テニュアーに関するくわしい説明は、別の機会に説明したい。)
 で、その下が、助教授(アシスタント・プロフェッサー Assistant Professor )。一番下っぱである。このランクの人はテニュアーをもらっていないのが普通で、採用されて数年後に「まあ、よくやっておる」と判断されれば、テニュアー獲得と准教授への昇格という幸運にめぐりあえる。
 ということで、博士号取得ホヤホヤの若手がこの tenure-track position (「テニュアー・トラック・ポジション」と読む)と呼ばれる助教授のレベルから、上にはいあがっていくこととなる。「出版か滅亡か」 ( "Publish or perish." )という言葉があるぐらい、半狂乱になって学術論文(あるいは本)の生産に励むのである。そうしないと、「まあ、よくやっておるワイ」といってもらえない。
 そこで、運命の時がくる。就職六年目ぐらいにあるテニュアー審査のこと。それをクリアーすれば准教授。で、そのあと「あんた、国内的にも国際的にもいっぱしの権威じゃん」と大学に認められれば、晴れて正教授となる。
 このトップレベルへの昇格はいつになるかわからない。たいていは生産してきた学術著作の量と質に多いに影響される――上でふれた「権威」というのは研究上での「権威」。そのような、期待されている量と質は研究分野によって異なるで、学部の委員会で決められている(正確にいえば、その上の大学当局による審査を経ないと、最終的に正教授に昇格できないが)。
 年齢は昇進にまったく関係ない――イヤ、ほんと。マッタク関係ないのである。年功序列とは無縁の世界。天才・秀才の若手で、あれよあれよと正教授になる者もいれば、歳をとってからヨッコラショという者もいる。そして、すべての准教授が正教授に昇格するとは限らないのがツライところ。実際、准教授のままで定年を迎えるセンセーもいないわけではない。
 「で、センセーは、どのあたりなんですか、今のところ。アレヨアレヨ型、それともヨッコラショ型?いつごろ昇格のおつもり?」
なーんていう声がここで聞こえてきそうである。まーっ、そのー、えっーと、がんばっておりますです、ハイ――正教授への道は・・・・まだまだ遠い。
 さて――といって話をズラス――これら三つのグループの教員は大学の中心的教員で普通、「研究・教育・行政」の仕事すべてをすることとなっている。全部が完璧にできなくても、三分野すべてに何等かの責任を持つ、という前提で給料が出ている。これらの人たちが冒頭にふれたような、俗にいう「大学教授」である。
 現在の日本の大学制度に当てはめれば、この三つのランクは「教授、准教授、講師」になる――と思う。(日本の「助教」というのは私にはピンとこない。)
 これらのほか、インストラクターやレクチャラーと呼ばれる「教育のみ担当」の教員がいる。例えば語学教員。細かい分類もあって、シニアがこれらの職種名の前についたりする人もいるが、いずにしても北米では――イギリス式では異なるが――「教育のみ担当」教員なのである。これらの人たちもテニュアーと同様の待遇をもらえることがある。
 以上が常勤組。このほか、非常勤のインストラクターもいて、語学以外の講義を担当している非常勤インストラクターも多い。
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テーマ : 海外留学
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Author:プロフェッサーX
性格は理系クンに限りなく近い文系学者。仕事の合間をぬって魚釣りにいそしみ、カナダの大自然をエンジョイしている。

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