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学生の就職話あれこれ(連邦政府編)

 仕事がら、政府関係者とくに対外関係の部署についている人たちと会う。また、教えている学生たちも、そういった職をめざすものが多い。

 カナダ連邦政府についていえば、外務省や国防省はもとより、数ある諜報関連の組織(ただしアメリカのCIAやイギリスのMI6のような外国での展開を主要目的とする組織なカナダには無い)、ODA担当の庁(最近、外務省に編入されることとなった)や外事警察、さらには移民局・入国管理局といった役所である。

 こういった役所のすべてではないが、学生のインターンを認めているところも結構ある。例えば入国管理局。空港でパスポートをチェックする人たちのなかには、大学生がチラホラいる(夏の間だけのインターン)。実はワタクシノの元学生もやっていました、この仕事。

 そのほか、1学期から1年単位で、首都オタワでインターンをする学生も目につく。カナダではこういったインターンのプログラムを Co-op Program と呼ぶことが多い。もちろん、私企業や非営利団体も Co-op Program に学生引き受け先として参加している。うちの大学のCo-op Program が出している統計をみてみると、これをやった後の(卒業後)就職成功率は80%とか。ワタクシの知っている学生でも「Co-op Program が終わる前に、『卒業したら、うちの組織で働かないか』という誘いをうけた」という話をよくしている。

 日本と違い、カナダでは就職活動の時期が特定化されていない。いつでも就職活動可能。また、卒業直後に就職していないと「傷もの」になるということもない。こういった状況では、Co-Op Program に参加することが学生にとっては大変のぞましく、卒業後に仕事を得るためには欠かせないステップとなっている。(ただし、そのために卒業が遅れてしまうのが難点。)

 政治学部の学生に人気があるのは省庁。役所で Co-op Program をやれば、将来、公務員への道が開けるというわけ。(もちろん、卒業してから普通の様々なスクリーニング過程を経るわけであるが。)また、そういった短期の職を得る際にもなんらかの身元確認の過程(英語ではセキュリティー・クリアランスという)をクリアーしないといけないので、それが無事終われば、役所にとって「安心できる人物」と認められることとなる。教員としてワタクシも、応募した学生に関する身元確認インタビューを役人から受けることがままある。

 仕事の経験、それも役所での仕事の経験がある若者を役所は採用したがるのが実情。逆にいえば、仕事の経験がない「学生生活一本やりだけ」の人材には役所も(それに私企業も)魅力を感じない。つまり、いくら「体育会、バイト、勉強でがんばっていました」と言ってもダメなのである。

 政治学部の学生は論文作成をとおして問題発見・分析能力や、文章能力についてのトレーニングを受けているので、その点でも役所からみれば有望と思われる。

 だから、学生に言っている。「将来、対外関連の役所に勤めたい?だったら Co-op Prgram をやりなさい」と。

 
 
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テーマ : 教師のお仕事
ジャンル : 学校・教育

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性格は理系クンに限りなく近い文系学者。仕事の合間をぬって魚釣りにいそしみ、カナダの大自然をエンジョイしている。

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