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オタワでの乱射事件(10月22日)

 読者の方々もニュースでお聞きのとおり、さる10月22日、カナダの首都オタワにおいて、乱射事件が起こりました。
 
 当日午前10頃、War Memorial 前にて兵士一人が犯人によって射殺され、その後、近くにある国会議事堂内に突入した犯人(一人のみで共犯者なし)は堂内にて射殺されました。死傷者はこれら二人。現在、様々な検証作業が進展中で、あきらかになってきた様々な事実が報道されているところです。

 読者の皆さんは、そもそも「なぜ国会議事堂内部まで犯人が入ることができたのか?守衛などが敷地入口でガードできたのでは?」と思われるかもしれません。実は、日本、アメリカ、イギリスを始め他の多くの民主主義国の場合とは異なって、カナダの国会議事堂敷地には守衛門がなく、複数ある門自体は無警備で、だれでも入れます。敷地内には警官がパトカーの中におり、議事堂そのものの入口で警備員がいる(空港にあるような保安設備)という状況です。つまり、その気になれば押し入り・突入が可能なのです。

 私も過去30年間、妻がオタワ出身ということもあって、よく国会議事堂の敷地に散歩にいっていたぐらいです(見晴らしがよい川岸にあるので)。敷地内を散策する観光客も多く、議事堂の裏に住んでいる野良猫にエサをあげるなど、まさに牧歌的な状況でした。また、建国記念日や大晦日には議事堂前の敷地内で盛大なコンサートが開催されるのが恒例です。カナダ民主主義の「殿堂」を市民に開放することに、政府はなんの躊躇もなかったのですーーこの事件の前までは。

 私も一日中、現場中継が続くテレビの前にくぎづけでした。

 間一髪でした。というのも、当日の午後2時から国会が開催される予定だったので、襲撃があった時には全議員が登院していたのです。襲撃時、準備のために議員たちは議事堂内の各政党別の部屋におりました。堂内の銃声を聞いた議員たちは椅子を部屋の入り口に積み上げるという防衛措置をとり、また職員たちも様々な所に隠れました。こういった模様は、ツイッターを通じてメディアに流され、テレビでも見ることができたのです。それ以前に、首相が護衛されながら脱出し無事であることが即報されていました。たまたま、議員たちが部屋にいたものの、もし銃撃戦が展開された議事堂ホールに首相・閣僚をふくむ議員が多数いたとしたら・・・・。

 議事堂内での銃撃戦の一部は、たまたま堂内にいた新聞記者によるビデオクリップに収められ、テレビでも放映されました。犯人射殺のニュースが流れた後も、複数犯の可能性があるため、議事堂付近一帯はショッピングセンターをふくめて全面閉鎖・厳戒措置下におかれ、ものものしく拳銃を構えた兵士や警官多数が点検していく様子は、その付近をよく知っている私と妻にとってはまさに英語でいう surreal としかいいようがない状況でした。「あの平和でのどかなオタワが・・・」という感じです。

 国家公務員である妻の姉、それに友人も職場を離れることが許されず、連絡もできずといった状況が続いたのですが、結局、当日の夕方には共謀者はいないとの結論に当局は至り、封鎖は解除され、解放されたとのこと。

 この事件は、カナダ人にとっては大ショックでした。(続きます)
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性格は理系クンに限りなく近い文系学者。仕事の合間をぬって魚釣りにいそしみ、カナダの大自然をエンジョイしている。

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