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GPA(1)

<本日10月12日(月)はカナダのThanksgiving Day。アメリカのそれとは異なり、カナダのは10月中旬にあります。たいていはオーブンで焼いた七面鳥の丸焼きを食べるのですが、小食な我が家ではチキンの丸焼きです。>

 さて、基礎概念テーマをしばらくやっていないので、今回の話題はGPA。

 「・・・って何?」

と思われるかもしれない。
 平たくいって、成績のこと。グレード・ポイント・アベレージ( Grade Point Average )の略。これを上げようと学生が血眼になる。
 これこれ、成績と聞いてカタクなっているのではないか、そこのあなた。
 気がソワソワしてきて、昔ならった先生のイヤーな顔を思い出したのではないか?
 なーに、心配することはない。文化・人種・時代に関係なく、学校というものに通ったことがある人間は、セーセキと聞いただけで緊張してしまう。これ、万国共通。ということで、あなたも例外でない。
 そしてコーフンを抑える万国共通の方法もある。
 ハイ、一〇秒ほど眼をとじてから開けてみて・・・・・
 ハイ、深呼吸五回して・・・・・
 どう、大丈夫でしょ?落ち着いたところで、このつづきを読んでください。 

◆まずは基本から

 日本の大学では「優・良・可」というのが伝統的な採点制度だが、日本語の成績表を英語に訳した場合、おおよそ「優はA、良はB,可はC」というようになっている。「オレは『全優』だぞ、ガハハハ・・・・」という輩は別にして、たいていの学生の成績表は、これら三種類の成績が混じっている。問題は平均点をいかにして算出するかである。
 というのも、科目によって履修できる単位が違うのである。例えば、三単位の科目もあれば、五単位の科目もある。はたまた、それら以外の単位の科目もある。重要な科目ほど(つまり高度な内容の科目ほど)単位数が大きいので、このような単位の分配になっている。言い換えれば、全ての科目は平等ではないのである。
 仮に学生が三単位科目と五単位科目両方の科目で「優」をとったとしよう。しかし、これら二つの「優」の値打ちは同じではなく、五単位科目での「優」のほうが三単位科目の「優」より価値が高いはずである。二つの優を「足して二で割る」という単純平均するのでは、そのような差が反映されないので、加重平均値を算出する必要がある。
 そのような平均値がGPA。つまり、GPAは一単位(一クレジット)あたりの成績を数字であらわす指標ということができる。
 具体的なGPAの計算は大学によって違うことがママある――実は、日本でも六〇以上の大学がGPA制度を採用している。北米での例としてうちの大学のものをご紹介しよう。
 「優」にあたるのが「A」なのであるが、実際は「A+、A、A-」と細分化されている。同様に「良」は「B+,B,B-」、「可」は「C+,C,C-」となっている。その下に「D」(ぎりぎり合格)があり、落第の「F」がある。
 それで、おのおのランクは点で表示される。例えば、うちの大学の場合、最高のA+が4.33点、次のAは4.00点、それにA-は3.67点という具合。同様にB+、B、B-はそれぞれ3.33点、3.00点、2.67点となっている。すなわち、AランクではAの4.00点を中心に高低0.33点づつに幅がもたされており、Bランクでは3.00点、そしてCランクでは2.00点がそれぞれの中心となっている。で、Dは1.00点、そしてFは0点が与えられている。ということで、「優がA,良がB、可がC」というのとチトちがって、分類が細かい。
 簡単な計算例として、学生が三つの科目を履修して次のような成績を修めたとしよう――三単位コース「A」、四単位コース「B-」、五単位コース「C+」。この場合、

(3x4.00+4x2.67+5x2.33)

の合計を(3+4+5)という単位の合計で割った数字が学生のGPAとなる。
 答えは2.86。つまり、おおよそBとB-の中間点。(文字で表す成績と数字であらわすGPAとがこのような形で交換関係にある。)
 このようにGPAを学期ごと、学年ごと、さらには通算で(つまり学生時代全体で)算出するわけである。学生を比較・選抜する際――たとえば奨学金競争とか大学院入学競争において――の便利な指標となるのはもちろんのこと、足切りの道具としても使われる。
 例えば、うちの大学では、学部生の場合、通算GPA(CGPA といわれ、 Cumulative Grade Point Averageの略 )が2.00――つまりC――を切った時点で自動的に「卒業不可」となる(大学院では3.00――つまりB――以下)。クラス登録についても、GPAが高いものが優先権をもらえるというようなこともある。
 大学院に申し込むにも、GPAが何点以上でなければそもそも応募できない(応募しても自動的に不合格)というルールを課しているところもある。つまり、学部卒業後、ズッーとたって向学心に目覚め、大学院に進みたいと思っても、昔学んだ学部時代の成績が悪ければどうしようもないのである。
 「昔のワタシとは違う!」と叫んでも仕方がない。アナ恐ろしや、亡霊のように昔の成績がつきまとう・・・・。

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テーマ : 海外留学
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性格は理系クンに限りなく近い文系学者。仕事の合間をぬって魚釣りにいそしみ、カナダの大自然をエンジョイしている。

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