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教授になる方法:博士プログラムに入る(1)

 読者の皆さん、北米では大学教授がいかにして養成されるか、ご存知だろうか。「うん、それは博士号というのが必要なんでしょ、日本みたいに」と思われるかもしれない。そのとおり、しかし日本と違っていわゆる入学(筆記)試験のようなものはない(しかしGRE――「ジー・アール・イー」と読む――と言う共通一次試験みたいなものを課する大学もある。特にアメリカの大学)。ということで、今回は入学審査に的をしぼって説明することとしよう。

◆博士号への二つのルート

 制度のうえでは大学学部で学士号、次に大学院で修士号、その後に同じく大学院で博士号とこの三つの学位を順番に取得することとなる。少々、ややこしいのは実際には二つのルートが存在するという事実である。
 第一のルートは「二段階方式」ともいうべきもので、学士号のあと、修士プログラムにまずは応募・入学し、そこで修士号を取得して、それから博士プログラムに進む(そのプログラム独自の応募・審査手続きがある)という方式。この場合、学士号・修士号・博士号をすべて別の大学から取得した、というケースが基本形をなす。カナダではこれが主流。
 第二のルートは「一段階方式」で、学部を出て博士プログラムに直接入るというもの。アメリカの一流大学に多い型。この場合、博士プログラムにおいて一定の必須課程を終えれば自動的に修士号がおりる。ということで修士号そのものはあまり重要視されていない型ともいえる。したがって、このルートを経た場合、二つの大学を経て学位を取得するのが基本形となる。
 第一ルートから第二ルートに途中で乗り換えることも可能である。つまり、第一ルートで修士号を取り終えた時点で、第二ルートの博士プログラムに入学するのである。こうなると修士号を二つ取得することとなる。わたしの経歴がこのパターンで、カナダで修士号をとったあと、アメリカの大学の博士プログラムに入った。だから二つの修士号をわたしは持っている。で、博士号は後者のアメリカの大学から取得した。
 いずれのルートを経るにせよ、博士プログラムの入学選考では入学(筆記)試験がなくて書類選考が中心となる。提出する書類はこれまで所属した大学での成績表はもちろん、三通程度の推薦状、それにこれまで書いた(英語)論文一本、さらには「ステイトメント・オブ・パーパス」と普通呼ばれる「入学動機書」(なぜこのプログラムに応募するのか等、簡潔に述べるもの)、この四点が主なるものである――例外もある。入学動機書のかわりに研究計画書を要求してくる大学もある、特にイギリスのもの。
 これらの諸要素を総合して入学志望者の質を審査側は判断する。で、これらの入学志望者をランクづけして、トップ何人かを合格とする。(このランクづけは実力のみに基づくもので、志願者が奨学金を申し込んでいるかどうか一切関係ないのが普通。)
 このほか、外国人学生の場合はいうまでもなく英語力の問題があるので、TOEFL(「トッフル」と読む)などを受験して十分な英語力があることを証明しなければならない。(ちなみに、昔に比べればたいへん難しくなっている、このTOEFL。)
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テーマ : 海外留学
ジャンル : 学校・教育

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性格は理系クンに限りなく近い文系学者。仕事の合間をぬって魚釣りにいそしみ、カナダの大自然をエンジョイしている。

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