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日本の大学の競争力(2):ISAで思ったこと

 前、ニューオリンズに学会発表で行ってきたこと、書きました。そう、シドロモドロで発表した、というやつ。
 今回はその続きです。

 ずっと前、「学会」に関するところで書いたように、今回もアメリカの国際政治学会であるISAのものでした。例のごとく、ものすごい数のセッションが今回も開かれました。で、ISA主催セッションのほか、かなりの「海外の学会が主催するセッション」があったんです。例えば、トルコ国際政治学会主催セッション、韓国国際政治学会主催セッション等々。その他、イギリス、北欧、ロシア、ブラジル等々も主催していました。

 まあ、ISAは国際政治学の「世界大会」と事実上なっていますから、こうなっているわけ。もちろん、国籍に関係なく、ISAの会員ならISA主催のセッションに直接申し込んで発表することができます。そういったセッションのほかに、いうなれば「協賛セッション」という形で他国の国際政治学会が主催するセッションも開催されるという次第。

 で、わがニッポン国際政治学会主催のセッションは・・・・・。無し。皆無。そう、ナッシング。

 ちと、さびしかったですね、ニッポン人としては。ちょっとおおげさに言えば、オリンピックに祖国が参加していない・・・・というような感じ。まあ、いろいろ事情があるんでしょうが・・・・。
 
 こういったヨタ話を、ニューオリンズのレストランで同僚たちーー彼らはニッポンから個人参加していましたーーと飯食いながら話していました。ビール飲みながら。ケージャン・フード食べながら。「おおっ、これはピリカラでうまい!」とか言いながら。

 その席での話。

 「おいおい、そんな程度で驚いてはいけない」と諭されてしまいました、このわたし。
 「?」という顔をして話を聞くと、同僚いわく、わがニッポンは最近ますます内向きになっており、ISAでの件もその一端にすぎないとか。彼によれば・・・・。

(その1)海外の大学院に思い切って入学し、学位をとるまで死に物狂いでがんばる・・・というようなニッポンの若者が少なくなっていること。(一昔は、そういう血の気が多い輩が多かったがーーわたしを含めて。)

(その2)男性よりも女性のほうが元気・勇気・やる気があるとのこと。学部生むけの交換留学制度でも、応募するのは女性が多いこと。(そういわれてみれば、勤務先の大学にくるニッポンからの交換留学生も女性が多い。)

(その3)つまるところ、「なんで、わざわざ海を越えて出て行って苦労しなければならないのか。ニッポンのほうが居心地がいいではないか」という若手男性が多いらしい。(いわゆる「草食系男子」のことか。)

(その4)かたや、中国人・韓国人学生はハングリー精神旺盛。北米にもどんどん来ている。国際政治学関係でいえば、例えば韓国国際政治学会では英語圏のPhDを持っている学者は全体の3割。対して、わがニッポン。1割いるかどうか・・・・ということらしい。(なるほど、ISAでもニッポン人学者に比べて中国人・韓国人研究者のほうが目立っているわけだ。)

 ということで、「そうなればマスマスもって、ワレワレがガンバルしかないではないか!」と夜のニューオリンズで意気盛んに酒を飲んでいました、われわれ中年オヤジ連中は。

 でもって、勢いづいて「キャシャーンがやらねば、誰がやる!」と叫んでしまった、このわたし。

 このようにして、ニューオリンズの夜はふけていったのでした。ガハハハ。
 

 




 
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性格は理系クンに限りなく近い文系学者。仕事の合間をぬって魚釣りにいそしみ、カナダの大自然をエンジョイしている。

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