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今年もはや師走

 あっという間に年末となりました。明日はクリスマス。つい最近、採点が終わり一服しています。

 読者の方々、この一年いかがでしたでしょうか。

 振り返ってみれば、健康面で予期せぬことが起こったりしましたが(加齢のため、トホホ)、仕事の面ではまずまずの成果を上げることができた年となりました。日本語で学術書を上梓できたことが一つ。あと、学術論文一本が掲載されたこと等々。

 その他、前のブログに書いたようなTV番組関連の仕事や、運あってニュース分析の機会なども得ました。

 皆様、よいお年をお迎えください。

日本文化コンサルタントとして働く

 この夏、たまたま機会があって、アメリカのテレビ番組制作に日本文化コンサルタントとして関わっていました。アルバイトです。

 番組名は Man in the High Castle (高い城の男)というもので、アメリカのアマゾン(プライム)が制作し、インターネットで配給を始めたところです。そのうち日本のアマゾンでも視聴ができると思います。

 カナダドルがアメリカドルに対して弱く、カナダで撮影することでアメリカの制作会社は25%も予算が節約できます。それで今回、カナダでこの番組を作ることとなったのです。

 この番組、1960年代初めにアメリカで発表された小説にもとづくもの。第二次世界大戦にアメリカが負けて、アメリカ西海岸が日本、東海岸がドイツに占領されたという歴史空想物のストーリー展開。ということで、日本の文化に関していろいろ私が助言したわけです。とりわけ、戦前の日本が生き残って当時の政治体制や文化が占領下のカリフォルニアに及ぶという想定なので、そういったことを理解できる日本専門家を制作者側が探していたとのこと。

 こちらも、シナリオ作成段階から実際の撮影現場、さらには編集段階にいたるまで、番組制作の裏側をみることができ、たいへん刺激的でした。日本文化を描写する際、番組作成上のアヤもいろいろありましたが、番組制作関係者たちが日本文化を正確に再現しようとしてくれる態度には大いに好感を持てました。他方、この経験を通じて、日本に関するステレオタイプがハリウッドにおいてこれまで再生産されてきた過程を垣間見ることができたとも感じています。

 番組は第10回まであります。各回の一番最後のところにスタッフの名前がダッーとでてきますが、そこに私の名前もちょろっとでてきます(笑)。

迷走つづく

 8月2日のブログエントリーに、文部科学省が迷走と記しましたが、別の意味での迷走が続いています。例えば、

http://mainichi.jp/select/news/20150927k0000m040059000c.html

 つまり、「本当は教育系大学に対する方針であったが、全部の国立大学むけのものと『誤解』されている」という主張でもって、それまでの批判に対し「火消しに努めている」とのこと。

 通知そのものを読んでも、そんな『誤解』を生むようには書かれていないので、もし文部科学省がいうことが本当であれば、通知書を作成する段階で、誰かがヘマをしたこととなります。そういった「ヘマ」は英語では Someone must have droppd the ball といったような表現であらわしますが、関係者のなかで誰かが「ボールを落とした」のでしょうか。

 そして、まさに日本の伝統的方式では、その関係者はクビにはならなず、うやむやになると思われます。これは日本の官僚制度の一つの特徴で、日本政治史を学んだことがある者ならば大いに予想できます。

 いやはや、2重・3重の迷走ですね。

世界トップ100に日本の大学は幾つはいっているか

 この前のブログエントリーのあと、イギリスの Times Higher Education World University Rankings が発表されました。その数字をみていただくと、私が想定している世界的文脈がお分かりになるとおもいます。

 まず、この世界ランキングに関しては、日本の新聞記事では以下のものが出ています。

http://www.yomiuri.co.jp/world/20151001-OYT1T50103.html?from=ytop_main5

 で、その世界ランキングのウエブサイトは次のURLですが、大学名ならびに国別にランキングを検索することができます。

https://www.timeshighereducation.com/world-university-rankings/2016/world-ranking#!/page/0/length/25

 それでやってみると、スーパーグローバル大学プロジェクトの目標である世界トップ100に入っている日本の大学は2校のみ(東京大学が43位で京都大学が88位)。それ以外の旧帝国大学5校は201~500位の間。つまり100~200位には入っていないということです。ちなみに慶応大は501~600位の間、早稲田大は601~800位の間。これらの大学が世界のトップ100にいつ入れるのか(つまり、競合する世界中の大学に打ち勝ってのし上がれるのか)?ちなみにアジアの中でも競争は激しく、今回のアジア1位はシンガポール国立大学(世界26位)でした。

 私の勤務校は世界ランキングで250~300の間。 「過去50年に設立された100の大学」ランキングでは27位。カナダじたいは4校が世界トップ100に入りました(最高位はトロント大学の19位)。

 ランクづけする際のデータは理系有利のバイアスがあるので、文系だけのランキングを作るとすれば日本の大学の世界ランキングは落ちるものと思われます。

 上述のTimes Higher Education のウエブサイトで、当ブログでも取り上げた「文系学部削除」に関して冷静な現場からの分析がでています。以下のとおり。ご覧あれ。

https://www.timeshighereducation.com/blog/japan-and-social-sciences-behind-headlines

サバティカルがおわり・・・

 皆様、お久しぶりです。新学年が始まり、ほぼ一ヶ月がたとうとしておりますが、8月末までサバティカルでしたので講義再開の準備に忙しくしておりました。
 カナダでは普通、「6年教えれば1年教えなくてもよい」という制度があり、これをサバティカル制度といいます。その一年の間、研究のみに没頭せよ、というわけです。校務も一切なし。希望すれば、世界中のどこにでも客員教授として滞在することが可能です。ただし、サバティカル中は教えないので給料は少し減ります(私の勤務校の場合、普通15%カット)。アメリカの大学でもサバティカル制度があります。
 研究する身としては、このサバティカル、たいへんありがたいです。
 日本の大学に勤務する文系の同僚をみるにつけ、やはり北米のほうが研究環境が恵まれていると思わざるを得ません。そして、その差はここ数年、ひろがっているというのが正直な感想です(文系に限ってですが)。例えば、国際化を謳うのならば、英語圏で開催される学会に日本から出張して発表していく大学教員が増えるべきでしょうが、増え続ける校務と「一学期15回講義を必ず教えること」ルールのため、そんな出張はできなくなっているのが実状だと思います。国際化という旗が振られているものの、現場は「国際化を阻害する状況」にあえいでいるといえましょうか。

 この文脈で次のような記事を見つけました。

http://www.sankei.com/column/news/151001/clm1510010001-n3.html

これを読んで思わずうなずいてしまった次第。
 
プロフィール

プロフェッサーX

Author:プロフェッサーX
性格は理系クンに限りなく近い文系学者。仕事の合間をぬって魚釣りにいそしみ、カナダの大自然をエンジョイしている。

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